クラウドワークス初心者講座|プロフィールの書き方

クラウドワークス初心者講座|プロフィールの書き方

クラウドワークス初心者必見です。プロフィールについて理論的にも実践的にも有効な書き方が分かります。

今回の記事は、100人の売れてるクラウドワーカーの分析をベースにしています。クラウドワークスの総合契約ランキングに乗っている100人のクラウドワーカーを調べて、各自がどんなプロフィールを書いているか仕分けて分析しました。

また、執筆者はクラウドワーカーとしても発注者としてもクラウドワークスを利用していますので、両者の視点から考察しました。

初心者がクラウドワークスのプロフィールをどう書くべきか、実績ができたらどう変えていくべきか、理論編と実践編に分けてまとめてあるので、参考にしてください。

ちなみに分析に使った2020年8月の総合契約ランキングの1位は月収800万ほどで、100位は月収30万ほどでした。参考までに99位のワーカーの月収予想図を提示しておきます。

記事執筆時点での全実績を調べ、収入を予想しています。データ元はこちら(この集計はあくまで公開されている案件予算額を合算したものです。本人に確認したものではございません)
年月 カテゴリー 契約数 月収予想
2019年3月 月間合計1件10,000円

50,000円
ライティング・記事作成ブログ記事作成1件10,000円

50,000円
2019年10月 月間合計1件50,000円

100,000円
ライティング・記事作成記事・Webコンテンツ作成1件50,000円

100,000円
2020年3月 月間合計3件
(うちスカウト3件)
33,605円

33,605円
ライティング・記事作成記事・Webコンテンツ作成3件
(うちスカウト3件)
33,605円

33,605円
2020年4月 月間合計12件
(うちスカウト12件)
387,109円

387,109円
(+予算非公開1件)
ライティング・記事作成記事・Webコンテンツ作成12件
(うちスカウト12件)
387,109円

387,109円
(+予算非公開1件)
2020年5月 月間合計7件
(うちスカウト7件)
401,711円

401,711円
ライティング・記事作成記事・Webコンテンツ作成7件
(うちスカウト7件)
401,711円

401,711円
2020年6月 月間合計10件
(うちスカウト9件)
494,108円

534,108円
(+予算非公開1件)
ライティング・記事作成記事・Webコンテンツ作成10件
(うちスカウト9件)
494,108円

534,108円
(+予算非公開1件)
2020年7月 月間合計8件
(うちスカウト8件)
538,747円

538,747円
(+予算非公開1件)
ライティング・記事作成記事・Webコンテンツ作成8件
(うちスカウト8件)
538,747円

538,747円
(+予算非公開1件)
2020年8月 月間合計3件
(うちスカウト3件)
331,633円

331,633円
ライティング・記事作成記事・Webコンテンツ作成3件
(うちスカウト3件)
331,633円

331,633円

プロフィールの書き方、結論

書き方を総括すると、自分の手札を全部さらけ出すのではなく、狙っていきたい仕事に絞って、細かく情報を開示することです。そこに相手をサポートする姿勢も表現できればなお良いです。

プロフィールの作り方をより理解するためには、このあとに続く理論編と実践編を読んでください。売れてから読んでも大して意味はありません。というのも、クラウドワークス内で売れれば売れるほど、だんだんプロフィールの重要度は低くなっていくからです。

その理由も後述しますので、初心者のうちに理論編と実践編に一度目を通してみてください。

プロフィールの書き方、理論編

まずはプロフィールについて理解を深めていきます。早く書き方が知りたいという方は実践編にお進みください。

プロフィールとは何か

広義ではクラウドワークスの「メンバー情報」と呼ばれる年齢や性別などの詳しい自己紹介から、ポートフォリオや実績やランキング履歴なども含めた、一般公開されるすべての情報を指してプロフィールと呼んでいる人もいます。

狭義ではメンバー情報のうちの「自己PR」欄のみを指してプロフィールとしている人もいます。

このブログでは、狭義の解釈である「自己PR=プロフィール」として話を進めていきます。

ですので、この記事でお伝えしているのは、自己PRの作り方になります。

クライアントはいつワーカーのプロフィールを見るか

プロフィールの具体的な話に入る前に、クライアント(発注者)はどんなときにワーカーのプロフィールを見るのかを知っておきましょう。そうすることで実践編にてプロフィールを書くコツを見るとき、目的がより明確になります。

シナリオ1. プロジェクトに応募してきたワーカーをチェックするとき(最も多いシナリオ)

プロジェクトにもよりますが、基本的には多くのワーカーが応募してくるので、クライアントはメッセージでやりとりをしたりプロフィールを読んだりして、どんどん選定していきます。

この一連の流れの中で、クライアントがワーカーのプロフィールを確認するのは、次のタイミングです。

  • 応募があったタイミング
  • クライアントからメッセージを送信する前のタイミング
  • ワーカー側からメッセージを受信したタイミング
  • 契約すべきワーカーを見定める最終選考のタイミング

こういったタイミングでプロフィールをチェックします。

シナリオ2. 過去に契約したワーカーをスカウトするとき

クライアント用のページには「MYクラウドワーカー」というメニューがあり、契約したことのあるワーカー一覧が表示されます。

スカウト案件を投げようとしているクライアントは、ここからワーカーを探して案件の相談をします。このときに「この人だよね」と確認するためにプロフィールをチェックします。

クラウドワーカーには見えないMYクラウドワーカー画面
MYクラウドワーカー画面
クラウドワーカーには見えないMYクラウドワーカー画面

シナリオ3. 一本釣りすべくワーカー検索をするとき

ちょうど上のスクショにも写っている「クラウドワーカーを探す」というメニューから、様々な条件でワーカーを検索することが出来ます。これを使ってワーカーを探すケースとしては、公募してもあまり応募が集まらなそうなニッチなスキルが必要とされる案件を発注したい(熱心に探している)ときや、なんとなくどんなワーカーがいるんだろーと検索しているときなどです。

このときだけは、プロフィールの最初の170文字から200文字前後が抜粋されて表示されます。

クラウドワーカー検索の結果だけは、プロフィールが一部抜粋されて表示されるが、そこまで重要ではない
クラウドワーカーを探す画面の検索結果
クラウドワーカー検索の結果だけは、プロフィールが一部抜粋されて表示されるが、そこまで重要ではない

だからといって冒頭を意識して書かなくていい理由は、実践編にて詳述しています。

クラウドワークスのプロフィールには5つのタイプがある

100人も分析すると、プロフィールに似たような傾向があることに気づきます。この「似ている傾向」をタイプ(または型)と呼びたいと思います。

いまのところプロフィールタイプは次の5タイプが見つかっています。

  • スペシャリスト型
  • サポート型
  • ビジョン型
  • キャラ型
  • 不明・逆張り型

割合も算出しました。

100人の内訳は以上のようになっています。ちなみに数値がぴったり100人にならないのは、複合型も混ざった比率になっているからです。1つのタイプのみで出来ているプロフィールもあれば、複数のタイプを組み合わせたプロフィールもあります。

スペシャリスト型

スペシャリスト型は、自分の得意なスキルを中心にプロフィールを作る傾向にあります。

クラウドワークスでプロフィールを入力する際に、テンプレートのようなものが最初から入力されています。それに沿って書くと、スペシャリスト型になります。こういう事情もあって、最も一般的なタイプがスペシャリスト型です。

サポート型

サポート型は、クライアントが仕事を投げやすいようなプロフィールを作る傾向にあります。

言葉遣いや「〇〇も対応できます」というフレーズなどから、接客力の高さを醸し出してます。

こちらも公式のテンプレでクライアント目線に寄せるような表記があるので、サポート型のプロフィールが作られやすいのだと思います。

ただし、テンプレートの弊害なのか、下記サンプルフレーズをそのまま書いてる人が100人中11人いました。

納期を守ることはもちろん、丁寧なコミュニケーションを心がけております。
ご連絡いただければ、すぐに対応できる態勢を整えておりますので、どうぞよろしくお願いします。

クラウドワークスで例文として表示されるプロフィールの一文

とはいえ、この11人は全員ランキング入りしているので、このフレーズそのまま使っていると稼げない、ということではありません。

ビジョン型

ビジョン型は、自分の軸を言語化して説明する傾向にあります。

ビジョン型は多くはありません。自分が仕事に対してどんな姿勢でやっているか、熱い思いを語ります。

スペシャリスト型とサポート型に比べるとマイナーなタイプです。

ただ、クラウドワークス初心者で実績ゼロ〜数件のうちから敢えてビジョンを語る必要はありません。

必要性はないというだけで、語ってはいけないということではありません。書いてるから稼げるとも稼げないとも言えません。

キャラ型

キャラ型は、プロフィールから人柄が透けている傾向があります。

独特な言い回しや、顔文字を使っているなど、一般的なプロフィールと差別化されています。

わざとやってそうな人もいれば、本当に素で醸し出している人もいそうです。

自分を売り込む場合は良いと思います。

ビジョン型と同じくマイナーで、キャラ型にしてもしなくても問題ありません。

不明・逆張り型

不明・逆張り型は、記述が少なすぎてよく分からないとか、内容が矛盾しているとか、ライター志望なのに誤字があるとか、十分実績があるから敢えてプロフィールでは多くは語らないという印象を受ける、といった傾向があります。

100人のランカー中、実に2割近くがこのタイプでした。驚きです。ランカーはプロフィールが微妙でもしっかり稼いでいるわけですから、クラウドワークスで実績が多ければ(評価も高ければ)プロフィールの重要度は下がる、と結論しても良さそうです。

稼いでる人なら敢えてこのタイプでもいいかもしれません。初心者は危険なので真似しないようにしましょう。

初心者におすすめのプロフィールタイプ

やはりスペシャリスト型のプロフィールがおすすめです。

可能ならスペシャリスト型とサポート型の複合型にしましょう。

自分の得意を明記しつつ、クライアント目線でのサービス提供を約束するようなプロフィールが好ましいでしょう。

プロフィールの書き方、実践編

ランカー100人に加えて数十人のクラウドワーカーをチェックして、良いプロフィールと悪いプロフィールを分析しました。その結果から、具体的な書き方や注意点を実践編としてまとめています。

コツ01. クラウドワークスの初心者なら、たとえ実力者でもプロフィールは書くべし

たまにクラウドワークス初心者で、ポートフォリオなどは充実していてもプロフィールは適当に挨拶だけ書いている人がいます。

クラウドワークス初心者なら(たとえクラウドワークスの外で実力者でも)プロフィールは書くべきです。

なぜならクライアントは何も情報がない人と明らかにダメそうな人を足切りしているからです。

システム外では実力者でも、そのことが伝わらなければ、採用はされにくいでしょう。しっかり書きましょう。

クラウドワークスもスキル面も初心者なら、疑う余地なく絶対にプロフィールは必須です。後半でテンプレートの埋め方も紹介してありますので、参考にして記入してみてください。

ただ、クラウドワークス内で実績が多い人の中には、プロフィールはなくてもいいというスタンスの人がチラホラいます。(不明・逆張り型)

実績にまさる自己PRはない、ということなのかもしれません。

コツ02. 限定する

「なんでもできます・やります!」という趣旨のプロフィールは、発注者としては困ります。

例えば「システム開発の経験が10年以上あるので、どんな開発でも対応できます」と言われても、ずっとシステム開発をしていることしか伝わりません。言外に「10年やってるから凄い腕前です」ということを伝えたいことは分かりますが、実力があるだけにもったいない書き方です。

こういう場合は、次のような具体化が効果的です。

スキル面を深堀りする

特定のスキルが特に強いのであれば、そこを深めて記述します。

「Java7が何年、Java8が何年、Java14も対応可能です、フレームワークはStrutsやSpringはもちろん、Playも経験豊富です」とスキル面を深めて提示すれば、発注者としても「今回はわりと古いシステムの改修でJava8からアップグレードさせたいから、新旧のバージョン分かるのはいいね」と思えます。

スキルは「職種・スキル」という別ページがクラウドワークス上で用意されていますが、こちらはザックリとしか分かりません。自信があるスキルは、自己PRとして細かく書いておくといいでしょう。

業界を限定する

もし特定の業界知識が豊富なのであれば、そのことも絡めてシステム経験の長さを伝えることが出来ます。

「ゴルフのトーナメント管理システムの開発と5年以上のメンテナンス経験があります。ハンディキャップ計測やタイ処理など、細かい仕様などを適切に調整する業界知識が豊富です」

こうするとゴルフ業界の仕事しか獲れないのではないか、と不安になるかもしれません。実際はそんなことはありませんが、もし不安であれば「最初はゴルフ未経験だったため手探りでしたが、業界知識をゼロから身につけて開発に役立てました」と学習意欲が高いことも見せたり、開発で使っていた言語に精通していることも記載して、幅を広げておきましょう。

もしゴルフ業界のプロジェクトしかクラウドワークスでは獲りたくないのであれば、その旨も記載しましょう。

システムの種類を限定する

業界を問わずマッチングアプリの開発をずっと行っていたような場合は、様々なマッチングアプリに精通している旨も書きます。

〇〇機能を持ったマッチングアプリや会員管理の機能と会計処理を連動させたマッチングアプリの実績があります、といった具体化が効果的です。

コツ03. 関係ない経歴は、角度を変えて使う

プロフィール欄に闇雲に出来るこことや経歴の全てを書いてしまう初心者が多いです。職務経歴書みたいなプロフィールが目立ちます。

例えばライター志望の人が、ウェブサイト制作やコンサルの輝かしい経歴をドバっと載せていたりします。コンサルやウェブデザイナー志望なら良いと思いますが、ライター志望なので工夫が必要です。

書くとしたら「ウェブサイト制作やコンサル経験が豊富なので、〇〇業界向けの記事やウェブデザイナー向けの専門的な記事なら、オリジナルの経験をまじえたコンテンツをご提供できます」といったように、ライター経験がなくてもポテンシャルを買ってもらえるように経歴を提示しましょう。

コツ04. 辻褄が合わないプロフィールは足切りされるから改める

例えば「稼働時間は1日1-2時間です。得意なことはシステム開発やマネジメントです。」という趣旨のプロフィールを見かけました。

1日2時間で回るような安定稼働しているシステム開発やマネジメントが、クラウドソーシングで公募にかけられる可能性は低いでしょう。

この人は何がしたいんだ?と疑念が湧くので、自分のプロフィールに矛盾がないかチェックしましょう。

自分では矛盾に気づきにくいなら知人にチェックを頼んだり、クラウドソーシングサイトでプロフィールをチェックしてもらう案件を発注しましょう。

コツ05. 最初の180文字にこだわる必要はない

「クラウドワーカーを探す」ページからワーカーを検索すると、プロフィールの最初の170文字から200文字前後の抜粋が表示されます。

クラウドワーカーを探す画面の検索結果

このことから短絡的に「最初の180文字が大切!」と言う人もいますが、ランカー100人を分析したところ、意識している人もいますが、大半は意識していないように見えました。

当ブログとしても、そこまでこだわる必要はないと考えています。

最大の理由は、この抜粋がクラウドワーカー検索のときだけしか表示されないことです。クラウドワーカーを検索機能を使って探しているクライアントは、基本的に発注したい案件があって、条件に適う人を熱心に探しているクライアントです。熱心にワーカーを探しているクライアントが、プロフィールの要約だけを見て発注に踏み切るでしょうか。それはまず考えづらいです。

たしかに、プロフィールの出だしが素晴らしくクライアントの心に響けば、クリックして詳細を見てもらえる可能性は高まります。

かといって「心に響かなければクリックしてもらえない」というわけではないのです。

また、詳細を見てもらえたからといって発注してもらえるわけでもありません。

仮に、理論編で触れた発注者メニューの「MYクラウドワーカー」画面でもプロフィール要約が出るなら冒頭の価値は上がりますが……出ません。

MYクラウドワーカーにもプロフィールが出ればいいのですが出ません
MYクラウドワーカー画面
MYクラウドワーカーにもプロフィールが出ればいいのですが出ません

現行システムでは、検索したときだけプロフィール要約が出ます。したがって、冒頭に力を入れる必要性は低いと言えます。

初心者のうちは無理して「冒頭から相手の心に刺さるメッセージを織り込まなければ!」と苦心せず、公式のテンプレ通りでもいいので、しっかり堅実なプロフィール作りを心がけてください。後述しているテンプレートの記入法が参考になります。

コツ06. ○○提出中です、は好印象

クラウドワークスに登録して間もない状態だと、本人確認書類を提出していても「本人確認済み」にチェックが付くまで時間がかかります。この間にもプロジェクトへの応募活動をしているのであれば、「ただいま本人確認書類を提出中です」とプロフィールに書いておくと、前向きな姿勢が伝わります。

クラウドワークス初心者講座|プロフィールの書き方を語る深遠なる山田 深遠なる山田
市販の商品でも、たまに「特許申請中」という表記を見ますよね。あれと似たようなものかなと。

コツ07. 誤字脱字はツールでチェック

ライター志望なのに「ライティングには自身があります!」と書いている人がいます。とても残念なので誤字脱字はチェックしましょう。自分でダブルチェックするのが面倒な方や苦手な方は、誤字脱字のチェックツールを使いましょう。

https://enno.jp

誤字脱字チェックツールはライティング業務やメール業務などでも使えるので、私も大変重宝しています。

Google ドキュメントでも文章表現や文法を直してくれます。

プロフィール欄に誤字脱字があるのは、決して好印象ではない。それだけで不採用にはされないにしても。
プロフィール欄に誤字脱字があるのは、決して好印象ではない。それだけで不採用にはされないにしても。

コツ08. スキル以外でも出来ないことがあるなら素直に書いていい

移動ができません、ビデオ通信はお断りしています、といった個人的なNGがあればプロフィールに記載してしまって大丈夫です。理由も開示するかどうかは個人の判断で問題ありません。

ただし、あまり一般的ではないNG事項であれば、理由も開示したほうがいいでしょう。また、業務に関係なさそうなNG事項は記載する必要はありません。

クラウドワークス初心者講座|プロフィールの書き方を語る深遠なる山田 深遠なる山田
ビデオ通信NGは以前は一般的でしたが、コロナ禍以降はビデオ通信でのミーティングが増えているので、致命的なNG行為になるかもしれません。

コツ09. 受賞歴などもあれば書く

クラウドワークス初心者でもあり、スキル面でも初心者の方にはオススメです。履歴書などでも受賞歴があれば書くと思いますが、プロフィールでも書いてOKです。

これに関しては受賞歴がある人はすでに書いているかもしれません。ただ書くときは、○○を受賞したから○○です、というように「so what?(だからなに)」まで記載しましょう。

  • ○○を受賞したから、ガーリーな配色のウェブサイトには自信があります
  • ○○という社内コンテンスト最優秀賞でしたので、小規模事業者持続化補助金の申請文書作成及び、会計事務所と連携してのヒアリング活動には自信があります。

輝かしい受賞でなくても構いません。第三者から公的に評価された経験(学内・社内・町内会コンテンツストなど)でも構いません。

コツ10. 誇張表現を盛り込むかは、狙う客層で決まる

「最高のサービスを提供します」「リーディングカンパニーです」「24時間ご連絡可能です」といった誇張表現を使っているワーカーも散見されます。

クライアントがやる気を買ってくれるタイプであれば、こういった表現をプラスに見てくれるでしょう。

クライアントが現実主義者であれば、こういった表現には眉をしかめるかもしれません。

(なんとも思わないクライアントも当然います)

どちらがいいというわけではなく、どんな客層に寄せてプロフィールを作るか意識するという視点が大切です。

クラウドワークス初心者で、外部でも実績が少ないのであれば、誇張表現を使うか使わないか、まずは気にしないでOKです。

しばらくしてプロフィールを更新するタイミングが来たら、改めて自分に仕事を振ってくれたクライアントは誇張表現を好意的に解釈してくれる人達かどうかを考えて、仕事を振ってくれた人たちに寄せたプロフィールを書いてください。

さらに時が経ち、十分稼げるようになってきたら、自分が長期的に付き合いやすいクライアントは誇張表現をどう解釈するだろうと考えて、彼らに寄せたプロフィールに更新してください。

長期的に付き合いやすいというのは、継続案件やスカウトで自分に仕事を振ってくれるクライアントたちです。仲はいいけど仕事にはならない人は含めません。

この辺りは後述するプロフィール更新戦略にも関係あります。

コツ11. 専門用語を使うかどうかは、狙う客層で決める

クライアントをカテゴライズする軸はいくつもありますが、その中の1つに「知識量」があります。発注しようとしているプロジェクトに関する知識の多寡で分けると次のようになります。

  • (知識が少ないケース)素人だからプロに頼みたい
  • (知識が多いケース)プロ並みに知識はあるが、人手が足りないからワーカーに頼みたい

自分が狙っていくのはどちらの客層なのか、よく考えてください。

知識が多い客層に絞っていくなら、専門用語も含めたプロフィールが効果的でしょう。

知識が少ない客層に絞っていくなら、専門用語を平易な表現で噛み砕いてプロフィールを作るほうが効果的でしょう。

確実ではありませんが、知識量が多い客層の案件は高額案件が多いように思います。高額案件に絞っていきたいと思っている場合は、専門用語も多少は使っていくといいかもしれません。ただし、高額案件の採用時にはプロフィール以上に実績が評価されるので、プロフィールを変えただけで上手くいくとは限りません。むしろ今まで安定して獲れていた知識量が少ない客層の案件がとれなくなり、売上が減少する可能性もあるので、考慮して決めてください。

コツ12. プロフィール画像はなんでもいい

ランキングを見るとひと目で分かりますが、プロフィール画像は雑多です。画像がない人もいます。画像がないから稼げない、ということではないでしょう。

画像があったほうが稼ぎやすい職種もありそうです。

  • デザイナ
  • イラストレータ

あたりはプロフィール画像からセンスの良さが伝わる人が見受けられます。

エンジニア等々はどんな画像でもいいです。

ランカーの割と上位ですら、著作権を無視して有名キャラクターの画像を使っている人までいます。個人的にはドン引きでしたが、実績を見ると相当稼いでいる方だったので、稼げる稼げないにプロフィール画像はたいして関係ないことが見て取れました。

本人画像である必要は全くありません。

コツ13. 本名じゃなくていい

本名らしき名前を開示しているのは、100人中6人でした。これを多いと見るか少ないと見るか、微妙なところですが、他の94人は思い思いのユーザー名を使っています。

読み方が分からないユーザー名もよく見かけます。

それでも稼いでます。

ユーザー名も何でもいいと言えるでしょう。

当ブログとしては、本名である必要は全くない、と結論づけます。

コツ14. 嘘を書いてもいいのか?という悪魔の誘惑への心構え

「政治家の学歴詐称などは問題になっているけど……ぶっちゃけフリーランスであればバレないのでは?」と悪魔の誘惑に駆られるケースもあるかもしれません。

嘘はダメです、と優等生的な意見は当然あるとして、ダメな理由はしっかりあります。

「嘘を書いてもいいかなぁ?」と悩むということは、もはやクライアント目線が全く育っていないことを示唆しています。自分がプロジェクトを獲得することだけが目的になってしまっており、クライアントに貢献して信頼と評価を獲得するという残り半分の目的がおざなりになっている証拠です。

「嘘を書いてもいいかなぁ」と逡巡してしまったら、「あ、これは良くない兆候だな」と気づいてください。

コツ15. SlackやChatworkなどのIDを書かない

明らかに規約違反ですが、たまにいます。ランカーの中にもいます。これは倫理云々ではなく、本部にバレると垢バンの憂き目にあう可能性もあるので、やめましょう。規約違反だからやめましょうというよりは、リスクの割には稼ぎに影響がありません。

コツ16. 公式テンプレートのまま書いてもいい

ランカーの多くがテンプレートに沿って書いています。少し変えている人もいれば、テンプレートに記載されている文章を一部まるまるコピペして使いまわしている人もいます。

初心者であれば、公式テンプレートに沿って書けば問題ないでしょう。よく練られているテンプレートだと思います。

公式のテンプレートを見たことがない方もいると思いますので、こちらに掲載しておきます。

※下記のサンプル文章を参考にして、あなたのスキルや詳しいことをアピールしましょう。

プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます。

○○と申します。

以下に経歴や可能な業務などを記載しておりますので、御覧ください。

【経歴】

・〇〇美術大学卒 ・広告代理店にて、グラフィックデザイナーとして◯年勤める

・2015年から現在まで、フリーランスのデザイナーとして活動中(Webデザイン歴〇年) 【現在の業務内容】 <印刷物>

・商品パッケージ

・販促用のチラシ <Web>

・広告用のバナー制作

・販促用のランディングページ制作 などのデザインの業務を担当しています。

【得意なこと】

商品のニーズ、対象年齢に合った作品を制作することが得意です。

【可能な業務】

・画像作成   画像の修正から、レイアウト、文字の挿入、装飾、アイキャッチなども可能です

・ロゴ・バナー

・ちらし・パンフレット作成

・イラスト

・LPデザイン など、クライアント様のイメージに合ったデザインを作ることを心がけています。

【使用ソフト】

・photoshop

・clipstudio ex

・comicstudio

・ペイントツール sai

・illustrator

・InDesign

・PremierePro

【稼働時間】

平日は5~6時間、休日は3時間で在宅ワークをお受けしております。 依頼から〇日間で作成が可能です。

【ポートフォリオサイト】

https://~~~~

【SNS】

・Twitter:

・Facebook:

・ブログ: チャットワークでの連絡が可能です。 お仕事のご相談お待ちしております。

クラウドワークスでのプロフィール書き方のテンプレ

コツ17. 初心者におすすめのテンプレート記入術

公式のテンプレートを記入する際に、初心者としてどこを気をつけたらいいかを詳細に考えました。

導入文

プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます。

○○と申します。

以下に経歴や可能な業務などを記載しておりますので、ご覧ください。

クラウドワークスでのプロフィール書き方のテンプレ

この部分は奇をてらうことなく、普通に書いてしまいましょう。○○に入れるのは本名である必要はありません。ユーザー名でOKです。

ここで独自の挨拶を挿入しても問題ありません。このテンプレートの出だしのように、相手にメールを送るような文体で書きましょう。

経歴

経歴はあってもなくてもいいです。経歴だけダーッと並べられても困ります。

自分が希望している職種やプロジェクトに関係のある経歴をピックアップして、その経歴があるからどのような貢献ができるのかを端的にまとめたほうが効果的です。

資格

履歴書とは違うので、普通自動車免許などは必要ありません。(ただし、車関連の案件も積極的に取っていきたいのであれば別です)

ライターなら様々な業種に理解があることを示すために、持っている資格を列記してもいいかもしれません。

エンジニア・デザイナであれば、仕事に関係する資格だけ書いておくといいでしょう。

ただし、資格だけ書いても知識量が少ないクライアントには何がすごいのか伝わりませんので、「この資格があるから○○ならお任せください」というように何に強い資格なのか述べましょう。

現在の業務内容

副業としてクラウドワークスを使う人は、社内のコンプラに気をつけて業務を開示してください。

たまに会社の実名を出して、自分は大手〇〇の社員で顧客には〇〇などの大手がたくさんいる、という趣旨の記述を見ますが、見る人が見れば守秘義務違反してることがバレバレです。信頼できません。

かといって抽象的に「ウェブマーケティングに従事」のような書き方では伝わりません。ウェブマーケティングの中でもリスティング広告を長期的に運用して最適な費用対効果で運用することが得意です、といったような「実際にできる作業」まで落とし込んで書くと伝わるでしょう。

現在フリーランスであるという方は、普段よく行っている業務を書いてください。

これから仕事を始めていく方や駆け出しのフリーランスの方は、直近で行っていた業務があれば書いてください。もしくは、この項目は削除して字数を節約しても大丈夫です。

可能な業務

現在の業務内容よりも、むしろこちらのほうが重要です。

クラウドワークスで取っていける案件を書きましょう。

ただし、雑多な感じはマイナス印象です。

よくある例えですが、ラーメン屋なのに丼ものやカレーもあります、というよりはラーメン専門店の方が、ラーメンを食べたい客からは支持されるでしょう。

それでもコンサルティング経験とウェブデザイン経験があって、両方とも載せたいという場合は、どうすればいいでしょうか。

まずは、どちらがクラウドワークスでのメイン業務なのかを自分の中で決定してください。

クラウドワークスではデザイン案件の方が多いので、コンサルティングよりデザイン案件に特化していこうと決めたとします。

その場合は、コンサル経験をデザイン案件の補助として使います。

  • 他社に入り込んでスタッフの方とコミュニケーションを取って業務改善をした経験を生かして、しっかりコミュニケーションを取りながらデザイン制作を行います
  • もし発注内容が不明でお困りでしたら、ご契約前でもヒアリングを行って御社に最適なウェブデザインの要件を洗い出すお手伝いが可能です
  • ○○業界でのコンサルティングでは年商250%まで引き上げた実績があるので、御社の売上に貢献するウェブデザインをご提案できます

このようにサブ業務の経験を、メイン業務のプロジェクトを取るためのサポートとして使います。

メイン業務の実績が少ないときも、このような書き方で実績不足を補ったプロフィールを作ることが出来ます。

念のため言うと、上述した「契約前にヒアリング」はタダ働きになる可能性もあります。また「契約前になんらかの納品」は踏み倒されるリスクがあるので控えましょう。

プロフィールの更新戦略 〜マッチング思考術〜

プロフィールを時々更新している人はランカーにもいます。真面目です。感覚で更新しても素晴らしいプロフィールを書ける人はいると思いますが、ここではプロフィールの更新戦略を提示しておきます。

最初は数ヶ月に1度、落ち着いてきたら1年に1度、プロフィールを更新しましょう。最短でも10案件くらいこなしてからで構いません。

  • 手順1. 今日までの間に、クラウドワークス経由で発生した案件をすべて書き出す
  • 手順2. ライティングや開発など様々な案件が入り乱れていたら、まずはカテゴリごとに仕分けます
  • 手順3. カテゴリ内の案件に共通することを列記していきます。カテゴリごとに行います。案件1から10まであったとしたら、1と2と5は共通点Aがあるな、2と5と8と10は共通点Bがあるな、という具合です。共通点の例えも一部ですが挙げておきます。
    • クライアントの知識量が多かった(少なかった)
    • 熱心にワーカーを探しているクライアントだった
    • 下請けの下請けという感じのクライアントだった
    • 納品スピードを最も評価してくれるクライアントだった
    • ○○というスキルや資格が必要だった
    • ○○という経験が役に立った
    • ○○というツールが必要だった、役に立った
  • 手順4. 書き出した共通点の中から、今後も積極的に取っていきたい案件に多く含まれる共通点を、重要共通点としてピックアップします。
  • 手順5. 現在のプロフィールを、重要共通点を含んだものに改変します。

職種別の具体的なサンプルなども後日更新していきたいと思います。

まとめ

今回はクラウドワークス初心者のためのプロフィール作成講座でした。100人のランキング入賞者の分析結果を理論編としてまとめました。プロフィールにはいくつかのタイプがあることが分かりましたが、大半の方がスペシャリスト型のプロフィールでしたね。

最初に初めて書くプロフィールは、スペシャリスト型とサポート型を複合させたものが良いでしょう。公式のテンプレートをそのまま使っても、独自に書き出しても、どちらでも問題ありません。

具体的なポイントは実践編にて一通りまとめましたので、何度も振り返って自分なりのプロフィールを完成させてください。

  • 更新日 2021.06.06 文中にハイライト処理を施しました
  • 更新日 2021.06.01 クラウドワークス公式のプロフィールテンプレートを掲載しました
  • 公開日 2020.09.06 記事を公開しました